豆知識

鑑賞と観賞の違いは?舞台・コンサート・映画の使い分けも解説

鑑賞 観賞 違い 使い分け

戸鞠和奏
戸鞠和奏
こんにちは!観劇大好きトマリワカナ(@pipitan_pipipip)です!

この記事では、舞台用語として間違えやすい「鑑賞」「観賞」を紹介します。見てくださったあなたは、よく似たこの2つの言葉の違いを説明できますか?

この記事でわかること
  • 「鑑賞」と「観賞」、意味の違いは何なの?
  • 舞台やコンサート、音楽、ライブなどの、具体的にはどのように使い分けるの?

違いを理解し、使い分けるポイントは「見る対象が持つ意味」です。

この記事では、「鑑賞」「観賞」の違いや、舞台・コンサート、テレビなどのシーンごとの使い分けについて紹介します。

【先に書いちゃう】観賞と鑑賞の違いは何なの? 

かんしょう [鑑賞]
〈スル〉 芸術作品を味わい理解すること. ▼音楽~

かんしょう [観賞]
〈スル〉 見て楽しむこと. ▼花を~する

三省堂ウェブディクショナリー

それぞれの意味を国語辞典で調べると、上記のような表現が出てきました。

鑑賞は「作品を味わう」、観賞は「見て楽しむ」ということで、見る対象が何かで使い分けているようですね。

もっと覚えやすく具体的に何なのかを、詳しく確認していきましょう。

鑑賞と観賞の違い・使い分けポイントは『見る対象』が何か

鑑賞 観賞 違い 使い分け

鑑賞

音楽などの芸術作品、見えるもの以外の意味を読み解いて味わうもの
英語で表現すると「appreciate(よさがわかる、真価を認める、(…を)高く評価する)」

観賞

草花や景色など、パッと目に映るもの
英語で表現すると「enjoy(楽しむ)」「admire(称賛する)」

鑑賞するという言葉には、「目に映るものだけでなく、奥に潜む意味を汲み取る」という思考部分の作業が入ってくる動作になります。

戸鞠和奏
戸鞠和奏
「目」以外にも「耳」や「温度」などのその他の動作を交えるもの、と言ってよいでしょう。

「鑑賞」の例:音楽、絵画、美術品、歌舞伎、能、ミュージカル、バレエ など

花などに使用される「観賞」という言葉は、意識して見るというよりも「目に入ってくるもの」に使うことが多いです。

戸鞠和奏
戸鞠和奏
基本的には「目」だけしか使わない作業のことです。よって、人為的に手を付けられていない草花や景色に使われることが多いです。

「観賞」の例:熱帯魚、観葉植物、花火、景色、猫 など

テレビやライブ、映画、舞台は鑑賞・観賞どっちなの?

「鑑賞」と「観賞」の違いを説明しましたが、モノによっては判断を迷うケースが出てくるかもしれません。

ここからは、私自身が「どっちだっけ…?」と悩んでしまいそうなものを厳選し、どちらの「かんしょう」を使うかを例示しておきます。

テレビ:鑑賞と観賞の使い分け①

テレビ
観賞 鑑賞 違い 使い分け

一般的には「観賞」を使う。ただし放送されている内容によっては「鑑賞」の場合も

一般的なテレビ(アニメやニュースなど)だと、流れている映像をただ見るだけの作業になることが多いため、「観賞」のほうがしっくりきますね。

しかし、放送されているのが「映画」だとすればどうでしょう?「映画鑑賞」という言葉がある通り、作品の意味を読み解くような内容なのであれば「鑑賞」のほうがぴったりですね。

映画:鑑賞と観賞の使い分け②

映画館
観賞 鑑賞 違い 使い分け

ほとんどの場合で「鑑賞」を用いる。

映画を見る場合は一般的に、ただ目で見るだけではなく、内容の考察や議論をしたり、音までをも体感したりするなどの作業も含まれています。

よって、「観賞」ではなく意味を考察するなどの意味も含まれる「鑑賞」のほうが適切でしょう。

舞台(ミュージカル・歌舞伎・コンサート・ライブなど):鑑賞と観賞の使い分け③

ライブ
観賞 鑑賞 違い 使い分け

「鑑賞」を用いる。ただし、表記上は「観賞」で代用されていることも。

ミュージカル・歌舞伎・コンサートなどの舞台は、芸術性を含むと判断されるため「鑑賞」を使うほうが適切です。

ただし「観劇」という言葉がある通り、劇場や劇団によっては「観賞中」などと表記されることもあるようです。

これはあくまで想像ですが、「鑑賞」と書くと格式高い印象を与えてしまい、お客さんに近寄りがたい印象を与えてしまう気がします。

主催者側としては「あまり緊張しすぎずにリラックスしてきてほしい」という意図を込めているのかもしれませんね。

鑑賞と観賞 迷ったときの解決方法「個人の感性」判断でOK

金魚
鑑賞 観賞 違い 使い分け

判断基準は「自分の感性」でOK。同じものに「絶対」という答えはなく、人によって違うことは十分あり得ます。

例えば、「金魚」の場合はどちらの「かんしょう」を使うでしょうか?

一般的には「観賞」を用います。金魚を見る行為に「この金魚のブリーダーは誰?」「原産国はここだな」などの考察を普通しないからです。

しかし、実はその金魚が品種改良をされていて、品評会に出典中だったとします。

見ている人はおそらく金魚愛好家やブリーダーばかりなので、見極めるほうの「鑑賞」を使うのではないでしょうか。

このように、例え同じものでも「鑑賞」「観賞」両方を使う場合もあるため、答えは1つではありません

大切なのは「あなた自身の感性」です。使い分ける時は「あなたがどういう風に見るか」という基準を大切にして使い分けてくださいね。

戸鞠和奏
戸鞠和奏
それぞれの使い分けを解説しましたが、厳密に使い分けるのは難しい言葉です。しかし、それぞれの使い分け方はもう理解できたはず。周囲の人に何か言われたときには、しっかり説明してあげましょう。