- 劇団四季での観劇にオペラグラスは必要なの?
- 劇団四季の観劇でオペラグラスを実際に使った人の感想が知りたい
- 劇団四季を観劇するときにおすすめのオペラグラスや、舞台観劇に使うオペラグラスを選ぶ基準を教えてほしい
ミュージカルファンの間では、劇団四季などの観劇に欠かせないと言われているアイテム「オペラグラス」。
オペラグラス未使用の人の中には「本当に必要なの?」「どういう基準で選べばいいかわからない」「値段が高いもののほうがいいの?」と気になる人もいるのではないでしょうか?
劇団四季へオペラグラスを持って行くか迷っている人に向けて、自分のオペラグラスを持っている&劇場でも借りたことのある筆者が、オペラグラスの必要性や感想について語ります。
※ オペラグラスの貸し出しは、全ての劇場で行っているわけではありません。観劇前に、各劇場ホームページまたは劇団四季へご確認ください。
※新型コロナウイルスの影響により、キャナルシティ劇場でも一時的に貸出中止となっています。
劇場内でのオペラグラス貸出@キャナルシティ劇場は、いったんストップとなるようです。クロークやブランケットなども同様の模様。#劇団四季 #キャナルシティ劇場 #マンマミーア
— 戸鞠 和奏(WAKANA TOMARI)blogger/editor (@pipitan_pipipip) August 3, 2020
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- 劇団四季にオペラグラスを持って行ったほうが楽しめる理由
- 【必見】劇団四季などミュージカル観劇にイチオシのオペラグラス紹介
- キャナルシティ劇場で貸出中のオペラグラスを使った感想(オペラグラスの貸し出しは全ての劇場で行っているわけではありません)
※劇団四季には、言葉だけよく似た「字幕グラス」がありますが「オペラグラス」とは別物です。字幕グラス情報をお探しの方は、下記記事をご覧ください。
Contents
劇団四季はオペラグラス持参で世界が100倍変わる
タイトルの「世界が100倍変わる」は、実際に私が初めて使ったときに感じたことです。誇大な表現ではなく、「ガチ」です。
今ではオペラグラスはなくてはならない存在で、毎回持ち歩いています。オペラグラスを使って劇団四季など観劇するメリットとしては、上記のようなものがあります。
俳優の顔や、細かい演技までくっきりと見える
劇団四季などのミュージカルは、常に前方席ばかりが予約できるとは限りません。劇団四季のファンクラブ「四季の会」に入会していなければ、この傾向がさらに高まります。
また、四季の会に入会していたとしても、お財布に余裕がないなどは後方の安い席を予約する場合だってあります。
舞台から遠い場所で観劇をするときでも、オペラグラスがあれば俳優や奥の舞台セットまではっきりと見ることができます。
前方席で見ているような「手に汗握る」感覚が味わえる
ミュージカルを3桁以上見てきた筆者の経験則ですが、後方座席よりも前方座席に座ったほうが感動度合いがぐんと上がります。
オペラグラスがあれば、物理的に舞台と距離があったとしても、まるで近くにいるかのような感覚を味わうことができます。
役者さんの細かい表情や熱量を感じやすくなるため、「舞台=生もの」という醍醐味が増しますよ。
女性が長時間持っていても腕が疲れにくい種類もある
双眼鏡などは、長時間持ちあげていくと腕が疲れてきますよね。しかし。オペラグラスの中には軽量サイズのものもたくさんあります。
特に女性だと、数グラムの差でも観劇中にかなり負担になるのです。軽量な種類の多いオペラグラスだとストレスなく観劇できますよ。
機械音痴の人でも簡単に操作できる
「機械音痴だからうまく操作できないのでは?」と心配の人がいるかもしれませんが、オペラグラスは操作がとても簡単。
写真のように、左右矢印の方向に回すだけでピントを調整できます。観劇中の暗闇の中でも、ワンタッチで簡単に調節できるため、安心してください。
比較的安価で購入でき、大きな双眼鏡のように周囲から浮くこともない
オペラグラス以外の選択肢として、もっと大型の「双眼鏡」もあります。しかし、双眼鏡はこの通りかなりゴツい外見です。
観劇中は双眼鏡よりもオペラグラスを愛用している人が多いため、周囲から少し浮いてしまうかもしれませんね。
重量もそれなりにあるため、観劇中に持ち上げると疲れてしまいます。そして、お値段もお高めとなり、初心者にはおすすめできません。
【初心者へおすすめ】劇団四季C席でも使える筆者愛用のオペラグラス
製品名 | AERO MASTER |
---|---|
メーカー | Kenko(ケンコー) |
倍率 | 8倍 |
対物レンズ有効径 | 18mm |
実視界 | 4.5° |
1000m先の視野 | 79m |
明るさ | 4.84 |
最短合焦距離 | 4m |
サイズ(H×D×W) | 78×40×101mm |
重量 | 約113g(公式記載) |
付属品 | ケース・ストラップ |
筆者が普段使用しているオペラグラスは、「AERO MASTER」という種類です。倍率は8倍で、観劇には適切な倍率だと言われています。
「AERO MASTER」は、特別に有名なオペラグラスとは言えないかもしれません。それでも、初心者向け(筆者が初心者の頃に購入した)オペラグラスとして選んだ決め手は、下記2点です。一つずつ紹介します。
オペラグラスを選んだ基準①:値段の安さ=早く観劇に持っていけるメリットに
オペラグラスを買うか悩む理由で圧倒的なのは「値段」。実際に試せないなか、この金額を払う価値があるのか?だと思います。
— 政所ぴぴ@観劇blogger (@pipitan_pipipip) March 3, 2020
オペラグラスは安いものなら1000円台(切るものも)なので、悩んで使うのが遅くなるなら、安価でそれなりのスペックのものを早く買うほうが結果オーライだったりします❤
オペラグラスを選んだ基準①
- 高すぎず、購入決断までに時間がかからないもの
「AERO MASTER」はオープン価格です。大体1,000円~1,500円くらいで購入することができます。筆者は、確か1,300円くらいで購入しました。
「値段が安さ」という理由はもちろんですが、それよりも重視したのは「安いほうが早く購入を決められるから」です。
値段が高いものを買う前って、長時間迷ってしまいませんか?しかしそれは、悩んでいる間に観劇で使うチャンスを逃してしまっていることにもなるんです。
そもそも、オペラグラスが必要・必要ないかは人によることもあります。したがって、初めて購入するならば即決できるくらい安めの値段で買えるものがよいのです。
オペラグラスを選んだ基準②:女性なら特に手ブレがひどくない軽量タイプ
オペラグラスで何を重視するかだと、圧倒的に「軽さ」なんですよね☺
— 政所ぴぴ@観劇blogger (@pipitan_pipipip) March 3, 2020
女性だからか、明るさとや倍率の以前に「手ブレ」「手のだるさ」のほうが気になって、舞台への集中度が下がってしまいます。
軽量重視で倍率がある程度あれば、それほど高価なものは必要ないかなと思っています✨
※個人の感想
オペラグラスを選んだ基準②
- 「150g以下」で軽量のもの
オペラグラス選びで重視したもう一つのポイントは「軽さ」です。よく「明るさ」などもオペラグラスの選択基準に入ってきますが、私は「軽さ」を優先したほうがいいと思います。
オペラグラスは長時間使用していると手が疲れてしまい、観劇中にかなり手ブレしてしまいます。手ブレすると、車酔いのように気分が悪くなってしまうんです。
特に女性の場合は、少しの重さでも手の負担に感じ、疲れるまでの時間も早まってしまいます。最初に購入するオペラグラスは、何よりも「軽さ」を優先するとよいでしょう。
倍率や明るさ・重さにこだわりが出てきたら、ワンランク上を検討するのもアリ
こちらの記事で紹介したオペラグラス「AERO MASTER」は、低価格の割には倍率も8倍とちょうどよく、性能が良いと感じています。
しかし何度も観劇をしている人たちや、すでにオペラグラスを持っている人にとっては物足りないと感じることもあるかもしれません。
オペラグラスの中には、「明るさ」や「手ブレ防止機能」、「実視界の広さ」など、ワンランク上の機能を追求した種類のものもあります。
ワンランク上のオペラグラスの選び方については、別の機会で紹介しますね。
【レポ】キャナルシティ劇場のオペラグラス貸出サービスを利用してみた
- 実施日:2020年2月26日
- 場所:キャナルシティ劇場
- 座席:C席(2階席の最後列)
- 演目:ノートルダムの鐘
オペラグラスを使うことでどれだけ舞台上が見やすくなるかを検証するために、さっそく劇場へ向かいました。
予約した座席は、キャナルシティ劇場の中で最も舞台から距離のある最後尾の座席です。オペラグラスの性能を確かめるにはもってこいの場所だと思います。
今回は主観をなくすためにも、普段愛用しているオペラグラスではなく、あえて劇場で貸し出ししているレンタルオペラグラスで試してみました。
劇団四季のC席最後列からオペラグラス利用して観劇した感想
- 観劇後の感動度合いがぐっと上がった
- 俳優の表情まで鮮明に見えた、ぼやけることはなかった
- 周囲の観客も持っており、一人だけ浮くことはなかった
- 2時間半の観劇では「重い」とは感じなかった
- 手ブレするかどうかは、その人のテクニック次第かも
前提として、「ノートルダムの鐘」は何度も見たことのあるミュージカルです。ある程度のシーンが頭に入っていました。
そのため、役者さんたちがあまり動かないタイミングでオペラグラスを使い、全体を見たほうがきれいに見えるシーンでは意識的に外してみました。
くっきりと表情が見える分、前方席でしか味わえないように興奮した状態で見終えることができたと思います。倍率は8倍でちょうどいいです。
手ブレしにくいかについては、操作を覚えるまでは少し手間取りました。やはり劇場で貸し出しされているものより、オペラグラスを持っておくほうが舞台に入りやすそうです。
キャナルシティ劇場でのオペラグラス貸出方法
- 貸出場所:シアターカフェ(キャナルシティ劇場の場合)
- 貸出時間帯:上演開始前・幕間中
- 金額:500円+預かり保証金3,000円(預かり保証金は観劇後に返却)
※現在、劇団四季の専用劇場の多くで、オペラグラス貸出サービスは廃止されつつあります。劇場貸し出しを希望する場合は、必ず観劇前に該当劇場へ確認してください。
シアターカフェに向かうと、貸出されるオペラグラスの操作方法を一通り教えてもらった後、現金で500円と預かり保証金3,000円を支払いました。
預かり保証金3,000円は、観劇後にオペラグラスを返却するタイミングで、きちんと戻ってくるので安心してくださいね。
現金で支払い、現金で戻ってきたため、貸出を受ける前には現金を下ろしておきましょう。
劇団四季(キャナルシティ劇場)で貸出されたオペラグラスの性能を紹介
筆者に貸し出されたオペラグラスのスペック
- 倍率:8倍(6倍の可能性あり)
- 対物レンズ有効径:18㎜
- メーカー:ケンコー
貸出されたオペラグラスを見て驚きました。なぜなら、私の所持しているオペラグラス(ページ上へ)と同じだったからです。
劇場内の看板には「6倍」と記載されていましたが、私が借りたオペラグラスは「8×1.8(8倍18ミリ口径)」と印字されていました。もしかすると、貸出中のオペラグラスには数種類の倍率があるのかもしれません。
重量はほぼ感じず、最後まで肩こりや腕のだるさを感じることはありませんでした。
視界については、特に明るすぎる・暗すぎるなど、気になることはなかったです。
劇団四季でもオペラグラスを販売しているが観劇におすすめではない
倍率 | 3倍 |
サイズ(H×D×W) | 78×40×101mm 75×20×105mm |
付属品 | ストラップ |
値段 | 500円 |
重量 | 69g |
メリット
- 薄いため持ち運びしやすい、場所を取らない
- 演目ロゴ・劇団ロゴつきで、ファンとしては嬉しい
- 前方席ならば活用できる
- 値段が手ごろ。コレクション用にも〇
デメリット
- 後方席ではあまり使えない
- 構造上、カシャカシャと音が鳴るので気が散る
劇団四季のオリジナルオペラグラスは、観劇で使用したことがありますが、あまりお勧めではありません。
倍率は3倍なので、ある程度前方席に座っている場合ならば活用できそうですが、より後方席になると見えづらくなります。
また、開閉時や持ち上げするタイミングで「カチャ」という音が鳴ります。この音で、舞台上から現実世界に連れ戻されてしまうのがタマにキズです。
しかし、ファンとしては記念グッズとして購入したくなる一品ですよね。演目コラボ柄もたまに販売されているため、劇場売店をチェックしてください。(劇団四季では、観劇チケットがなくてもグッズのみ購入することができます)
同値段程度のオペラグラスを探している場合、下記のような製品もありますのでリンクを紹介します。
劇団四季にオペラグラスがあると感動も倍増!初めての人にもおすすめ
劇団四季などミュージカル用のオペラグラスを選ぶ基準
「本当に必要?」「タダではないし、決断するのに少し勇気がいる…」という人に向けて、オペラグラスの紹介をしました。
私は購入前に上記のような悩みがありましたが、購入後には「なんで早く買っておかなかったんだろう」と後悔しました。
最近のオペラグラスは値段がお手頃でも性能の良いものが多いです。まず迷ったら、本記事で紹介したオペラグラスや、それに近い価格のものから購入してみるとよいでしょう。
劇団四季での感動体験が100倍にも500倍にもなること間違いなしですよ。