- ホリプロの舞台で販売している2000円の座席「Yシート」って何?
- Yシートを購入するにはどうすればいいの?
- Yシートのメリットや注意点を知りたい
ホリプロ主催のミュージカルのホームページを見ていると、ひときわ目を引く「Yシート」という座種をみたことがありませんか?
なんと、1席2000円で販売されている座席です。これは、ほとんどの公演で最も安いB席・C席という座種よりも安く購入できる金額なのです。
この記事では、まだあまり知られていない「Yシート」について、メリットや購入方法・購入時に気を付けたいことを解説します。
Contents
ホリプロの20歳以下限定座席「Yシート」 メリットを紹介
- 販売価格:2000円(税込み)
- 対象者:20歳以下
- 前売り期間のみ販売され、当日券はない
- 身分証明書で入場時に年齢確認を行う
ホリプロの「Yシート」とは、2019年5月に販売開始されたお得な舞台チケットのことです。
ホリプロ主催のミュージカル・舞台など、様々なジャンルでYシート座席の設定がされています。
Yシートの特徴は、「値段の安さ」と「20歳以下限定」という2点にあります。
Yシートなら通常の6分の1価格 安くチケット購入可能
- S席:13,500円
- A席:9,000円
- B席:5,500円
- Yシート:2,000円
上は、2020年3月に上演された「サンセット大通り」のチケット価格詳細です。
Yシート以外で最も安いB席(5,500円)と比べても半額以下。最も高いS席(13,500円)と比較すると、半額どころか6分の1価格まで差がついています。
ミュージカルといえば、どれほど安い席でも5,000円はくだらないのが常識です。その常識を見事に覆した、究極のお得座席がYシートなのです。
ちなみに、ここで取り上げた「サンセット大通り」は、下記ページで詳しくまとめています。
Yシートの対象は20歳以下 U-25や学割とは違うので混同しないように
対象者 | |
Yシート | 20歳以下(学生かどうかは不問) |
U-25 | 25歳以下(学生かどうかは不問) |
学割(ホリプロにはありません) | 学生(年齢制限なしのものが多い) |
Yシートを購入できるのは20歳以下の人。つまり、21歳以上の人は購入することができません。
こう説明すると学割と混同する人もいそうですが、Yシートは学割とは異なります。なお、ホリプロに学割という制度はないようです。
また、ホリプロの舞台には「U-25」という座席もありますが、こちらは25歳以下の人が対象のチケットです。
Yシートは学生かどうかは関係なく、20歳以下の人であれば誰でも申し込みできます。
「お金がないけれど劇場へ行きたい」と願う若者の願いを叶え、劇場へ行く機会を増やすことが目的なのでしょう。
Yシート座席を購入する時の注意点 譲渡や変更はNG
- 譲渡・変更やキャンセルは不可能
- 1演目につき1枚しか購入できない
- 必ずしも良席が割り当てられるわけではない
- 全ての公演が対象というわけではない
- 東京公演だけの取り扱いで地方公演はない
- 販売開始は一般販売より遅く、購入期間が短い
チケットの譲渡・変更やキャンセルは不可能
ホームページには、「対象外のお客様への譲渡、変更はいかなる場合においてもお受けできません。」と記載がありました。
つまり、予約者本人以外へ譲渡・変更などはできず、キャンセルもできないということです。(「対象外のお客様」という書き方が紛らわしかったので、2019年10月24日に電話で確認しました)
仮に他の人へ譲渡したとしても、入場時に本人確認と年齢確認を行うため、ばれてしまいます。
1演目につき1枚しか購入できない
「1演目につき1日程」というのは、意外と盲点なのではないでしょうか。
つまり、ある公演ですでにYシートの申し込みをしている場合は、2回目以降の予約時には通常の金額を払わなければなりません。
Yシート自体が座席数の限られたチケットです。主催者のホリプロ側としては、できるだけ多くの人にYシートを活用して観てもらえるように配慮しているのかもしれませんね。
必ずしも良席が割り当てられるわけではない
Yシートは当日劇場でチケットに引き換えるため、当日までどの座席になるかわかりません。
ホームページでには「良席をお約束するものではございません」と書いてあるので、もしかしたら一部は前のほうという可能性もあるかもしれません。しかし、あまり期待しないほうがいいと思います
前方席よりは後方席・2階席などが割り当てられる可能性があることを肝に銘じておきましょう。
Yシートは、購入順に番号が割り振られますが、番号の早いほうがいい席という保証はありません。「いい席が当たったらラッキー」くらいの心構えで取りましょう。
全ての公演が対象ではなく東京公演のみ
Yシートは、ホリプロが主催しているすべての演目で設定されているわけではありません。
演目によってはYシート自体がない場合があるので、有無はホームページを確認しておきましょう。
また、Yシートは東京以外の地方公演にはありません。大阪・愛知・福岡などをはじめとする地方都市で観劇をする場合は注意してください。
販売開始は一般販売より遅く、購入期間が短い
上記は、2020年1月から上演される「デスノート」のチケット販売日程です。
見てのとおり、Yシートの販売期間のほうが一般販売よりも後になる傾向があります。また、一般販売とは違い、購入可能期間が決められています。
Yシートは座席数が限定されているので、販売状況によっては購入できない可能性があることを覚えておいてください。
Yシートの申し込み方法や対象公演 ホリプロ無料会員への登録必須
Yシートの対象公演については、時期によって違うため、ホリプロ公式サイトから確認をお願いします。
Yシートをインターネット予約するには、ホリプロステージ会員に登録する必要があります。
Yシート座席予約の条件:ホリプロステージ会員とは
- 年会費・入会金はすべて無料
- 会員限定の先行販売に参加できる
- チケット発券時の手数料がお得
- チケット情報など会員向けメルマガが届く
ホリプロステージ会員とは、ホリプロ主催の舞台チケットを販売する会員向けサービスのこと。入会することで、上のようなメリットを享受できます。
Yシートはホリプロ公式サイトでしか取り扱われていません。ホリプロ公式サイトでは、チケット購入時に会員登録が必須のため、Yシート予約にも会員登録が必要になるのです。
年会費などは一切かからずメリットがたくさんあるため、Yシートの件に限らず入会しておくと得することが増えそうですね。
年会費がかかりますが、無料会員とは別でチケット優先販売・抽選販売が行われることも。
Yシートの申し込みには、有料会員ではなく無料のステージ会員の登録が必要なので、間違えないようにしてくださいね。(2019年10月24日現在、有料会員の募集は停止しています➡再開しています)
20歳以下の特権 Yシートをフル活用して安く楽しい時間を過ごそう
年齢条件さえ満たせば、購入しないほうがもったいなく感じるほどお得なYシート。
できるだけ安く見に行きたい人、見るか迷っている演目をお試しで見に行きたい人に特におすすめです。
また、Yシートはミュージカル観劇をしたことのなかった人に対して、観劇の敷居を下げてくれる役割を担っていると感じました。率直に良い制度だと思います。
Yシートに似た仕組みが、他の劇団やプロダクションでも普及するといいですね。
まだ活用したことがない人は、ぜひ利用してみてください。
Yシートに関する問い合わせ先:ホリプロチケットセンター
ホリプロステージ公式サイト
☎03-3490-4949(平日10:00~18:00 土10:00~13:00 日祝・休)