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「タイトルロールを演じる」の意味とは?ファンが知っておきたい舞台用語

タイトルロール とは 意味
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この記事でわかること
  • ミュージカルやバレエ、オペラで使う「タイトルロール」とは、どういう意味なの?
  • 主役じゃなくても「タイトルロール」の場合があるの?

ミュージカルや演劇などのパンフレットを見ていると、出演キャストの経歴に「タイトルロール」という記載を見たことはありませんか?

しかし、「タイトルロール」という名前の役があるわけではありません

ここでは、タイトルロールときいてピンとこなかった舞台ファンのあなたに向けて、タイトルロールとはどういう意味かを、ワンランク上の舞台豆知識も一緒に説明しますね。

タイトルロールの意味とは「作品タイトルと同じ名前の役」のこと

国語辞書によると、「タイトルロール」とは下記の意味だとされています。

演劇・映画などで、作品の題名になっている役柄。「ハムレット」のハムレット役など。

デジタル大辞泉

つまり、ミュージカルやバレエ、オペラ、演劇の「題名(タイトル)」と同じ名前の役のことです。

例えば、デジタル大辞泉に掲載されている『ハムレット』やミュージカル『アナスタシア』『ファントム』などが挙げられます。

また、『眠れる森の美女(オーロラ姫)』『人間になりたがった猫(ライオネル)』など、題名と完全に一致しなくても主人公を意味すれば「タイトルロール」と表現されます。

タイトルロールの具体例 ミュージカル作品一覧

筆者はミュージカルが大好きなので、ミュージカルの中でタイトルロールがある作品を集めてみました。

  • 『アイーダ』
  • 『エビータ』
  • 『ロミオ&ジュリエット』
  • 『オペラ座の怪人』
  • 『ファントム』
  • 『アナと雪の女王』
  • 『アナスタシア』 など

タイトルロール=主役という意味とは限らない?

「タイトルロール」がその舞台上での「主役」である場合は多いのですが、必ずしも主役とは言えません

具体的には、『ジュリアス・シーザー(主役・ブルータス)』が挙げられます。

ただし、多くの作品では「タイトルロールが主役」である場合が多いのも事実です。

映画のエンドロールやスタッフロール タイトルロールとは英語の意味が違う

映画
タイトルロール とは 意味

映画におけるタイトルロールの意味

  • 映画など動画の作品冒頭のテロップのこと
  • 英語記載(意味):title roll(回転・巻き)
  • ラストに流れる出演者・製作者のテロップは「エンドロール」「スタッフロール」という

演劇・ミュージカルにおけるタイトルロールの意味

  • 「作品タイトルと同じ名前の役」のこと
  • 英語記載(意味):title role(役割、役名)

日本語にすると同じ「タイトルロール」ですが、英語表記を見ると別物であることが分かりますね。

ミュージカルやバレエでのタイトルロールは、直訳すると「作品名の役」。このように覚えておくと、混同しないので理解しやすくなるかも。

タイトルロール=役名 役者自身という意味ではない

例:「アナスタシア」のアナスタシア役・木下晴香さん

× タイトルロール=木下晴香さん
× タイトルロール=作品「アナスタシア」
〇 タイトルロール=役名「アナスタシア」役

「タイトルロールって主役の人?劇の名前?」と混同している人もいますが、両方間違いです。

ページ上でも説明した通り、「タイトルロールとは役名」のこと。ピンと来なかった人へ向けて「アナスタシア」を例にまとめました。

「どっちだったっけ?」と迷ったら、ぜひこちらで確認してくださいね。

戸鞠和奏
戸鞠和奏
「タイトルロールを演じる」という言葉があります。「演じる」とつくのは、3つの選択肢のうち役名だけですね。

キャスト経歴を見る時に「タイトルロール」に注目してみよう

タイトルロールについて深堀して解説しましたが、実際に他の人と役名を話すときはほぼ出て来ません(笑)

他の人と話すときは、あえてタイトルロールというよりも「アイーダ役」など普通の役名で呼んだほうが伝わります

ただし、今回の知識は覚えておくとパンフレットや演劇関連の書物を見る時に便利です。タイトルロールという言葉は、ぜひ頭の片隅に置いておきましょう。